缶を作るときにどうしても、ある程度の高さが必要になるんだけど、「もっと超薄型の缶を考えよう!」と、金方堂オリジナルのアイデアで作られたのがシンメトリ缶だよ。
どのような缶なのか説明すると、蓋(フタ)同士2枚を向かい合わせにして、特製のプラスチックでジョイントさせた容器だから、その厚さももちろん缶の蓋2枚分程度のスリム設計。
社内会議では対称缶や合わせ缶、双子缶、両面缶などたくさんのネーミングが候補に上がって、最終的に左右対称を意味するシンメトリー(symmetry)で決定したんだ。
●用途とアフターユース性
用途としては主に薄い板チョコ(タブレットやナポリタンチョコレートなど)を入れるのに適した缶なんだけど、カード商品を入れるのにもちょうどいいね。購入した人はアフターユースとして、あぶらとり紙を入れたり綿棒を入れたり、処方されたお薬を入れることもあるんだって。小型缶だからポケットやポーチにしまいやすいのも人気の秘密。
それからタバコを吸う方は、残り数本のときに折れ曲がってしまうのを防げるから、シガレットケースとして重宝するって言っていたことに驚いたよ。アフターユースのアイデアは、僕たち缶屋よりも購入したお客さんのほうが豊富だね。
●ラインナップ
平べったい缶というと今までは、カンペンのような蝶番タイプでは存在していたんだけど、どうしても角の丸みが出ちゃうから、組上缶と同じように角ばっていて、シャープなかっこいい薄型缶を作りたかったんだ。面一(ツライチ)だから出っ張りがないのも特徴的。
シンメトリ(角缶)
93×118×TH14mm
ジョイントプラ(白色)
93×118mmのシンメトリ角缶は写真を見ただけでかっこ良さが伝わるでしょ?
厚さ14mmはかなり薄型容器だよ。
シンメトリ(角缶)
85×140×TH19mm
ジョイントプラ(黒色)
シンメトリ(丸缶)
97φ×TH26mm
ジョイントプラ(白色)
シンメトリ缶のラインナップは上記3点(2024年4月現在)。どれも蓋を合わせた缶だよ。
取り扱っているのは金方堂松本工業だけ!(オーダーメイド缶カタログの変形缶)